テックピット便り #41
今週はキャノンデールのマウンテンバイクがタイヤ交換などの作業で持
込まれました。
タイヤ交換が終わり、念のため変速機の調整をしてみると、やはり不調
です。見るとリヤディレイラーハンガーが内側に曲がっています。角度は
若干のようですが、変速機がおかしな動きをします。このままだと、ロー
側に変速したときスポークに巻きこまれる危険があります。それで、修正
工具で平行を出そうとした途端、ポキッ!っと折れました。
フレームメーカーは世界中に数え切れないほどありますが、そのリヤデ
ィレイラーハンガーはみんなバラバラです。メーカーだけでなく、モデル
でも、年式でも違うので店で全部を在庫することなど出来ないのが現状で
す。何とかなりませんかねー?と、全国のショップでは思っているはず。
一般的にリヤディレイラーハンガーはアルミ合金製で、軽い狂いなら修
正出来ますが、繰り返し修正は出来ません。柔らかいアルミ合金を使うメ
ーカーの物は、ちょっと倒しただけで簡単に狂います。修正も簡単なんで
すが。そんな中、キャノンデールのリヤディレイラーハンガーは非常に硬
いアルミ合金で出来ています。たぶん焼き入れをしているのではないでし
ょうか? これは、曲がりにくい事を目指しているのでしょうが、逆に修
正しようとすると折れることが良くあるのも確かで、私たちも注意をして
います。
また、新品のリヤディレイラーハンガーを取り付けたときは、必ず平行
をチェックしますが、平行が出ないフレームもよくあります。ディレイラ
ーハンガーだけでなく、それを取り付けるエンド部分もダメージを受けて
いるんですね。並行が狂ってくると、変速の不調や異音がでますから、そんな時はいつでもご相談ください。
2012.1.28 前島裕